変速比・減速比の捉え方

自動車のエンジンの動力は、トランスミッション(変速機)に移り、ディファレンシャル(差動装置)を経てタイヤに伝えられます。トランスミッション、ディファレンシャルともに内部は歯車が噛み合うような仕組みになっており、回されるほうの歯車の歯の数を多くすれば、回す方の歯車にかけた力よりも、さらに多くの力を取り出すことができます。したがって、回されるほうの歯車の歯の数を、回すほうの歯車の歯の数で割った数値によって、タイヤが1回転するのにエンジンは何回転すればよいのかという、自動車の性能に関する目安を求めることができます。
これを表すのが「変速比」と呼ばれるもので、「減速比」や「ギヤ比」とも呼ばれ、自動車のトランスミッションのギヤによって減速されるエンジンの回転数を比率としたものです。通常の乗用車のトランスミッションのギヤは、1速から5速まで、一部高速走行ができる自動車には6速が付いており、さらに後退(バック)のギヤもあります。5速はこの比率がちょうど1.0になるギヤですが、1速に向かってギヤの数字が低くなるごとに、この比率は大きくなります。低いギヤではエンジンをより高速回転させなければなりませんが、それだけ大きな力を得ることができるので、坂道などの走行も容易になります。

コメントは受け付けていません。

最近の投稿